Internet時代の意識革新
今日は元記者のお客様がInternetの凄さについて語り始めたので,設定をしながらお付き合いさせていただきました.
Internetの現在の評価は,Internetが世間に出てきた時の評価よりも遥かに高くなったこと.そして現在のInternetの姿を誰も想像できていなかったのではないかということ.
そして,これだけ技術革新があったのだから,入力デバイスももっと便利にならないとおかしいのではないか,ということでした.
その方は話の中心は技術革新でしたが,私は技術よりも大衆の意識のほうがより進んだと感じています.
私自身は研究をしていた身でした.教授からは常に10年先,20年先を考えるように習慣付けられました.
特に私達の分野ではデバイスの進歩が著しく,環境が10年で1000倍進歩します.つまり20年では大体100万倍の進歩が見込まれます.
この10年を振り返ると,革命期であることも追い風に1000倍以上の環境の向上がありました.
しかし,前述のように私は意識の進歩の方が,技術的進歩よりも大切だと考えます.
Internetに触れたことがない人がInternetを語るとき,10年前なら,
「Internetって何だ?」
だったのが,今では,
「Internetで何をするのか?」
になってきているように感じるのです.
「何だそんなことか」と言われそうですが,これってとても事象として大きいのです.
技術の軸は対数目盛なのに対して,意識の軸はそれ自体が見直しがかかっている―――つまりパラダイム・シフトが起こっていて,しかもそれが続いている.
さらに面白いのは,Internet自体が拡大しながら,同時にあのセンセーショナルだった存在を消していく(薄めていく)方向に移行しつつあることです.
その先にあるものを考えると,楽しくなってきます.
2006年9月22日
株式会社だえもん 代表取締役 田中通
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