げんぱつ
住民運動情報
第
103号1997年10月25日創立十周年の全国総会
運動の歴史語り新たな前進へ
原発問題住民運動全国連絡センターは、この12月、創立十周年を迎えます。また、当センターの情報紙「げんぱつ」も通刊100号(97年7月)を刊行し、読者も1500を突破しました。10月29日、東京で記念レセプション(別記参照)、翌30日には第11回全国総会・交流集会(同)を開催します。
人類が米・旧ソ連の二つの原発大事故を経験し、日本でも原発事故が続発して、伊方原発の出力調整実験反対の運動などが高まる1988年12月12日当センターは東京で結成されました。それから10年です。
この間、日本の原発は、52基(4,508.3万kw)が営業運転に入り、世界第三位の「原発大国」となっています。兵庫県南部地震はこれらの原発の耐震設計の基礎が崩壊したことを教えました。動燃「もんじゅ」事故、再処理工場事故は、日本の原子力政策の根幹を揺るがしています。国民の生命と財産の安全にとって重大事態を招いています。
この機会に、10年間の住民運動を大いに語り合い、新たな前進をめざしましょう。
全国代表委員会
【日時】
11月29日(土)10時〜17時【会場】「東京晴海海員会館」・03−3531−2216
東京駅→「晴海」バス・ホテルマリーナーズコート東京下車
【議題】全国総会代表委員会報告案審議、他
創立10周年・「げんばつ」100号刊行記念レセプション
【日時】
11月29日(土)午後6時半〜【会場】東京「専売ホール」・03−3798−4186
JR山手線田町駅下車五分
【会費】5000円(飲食代ふくむ)
第11回全国総会・交流集会
【日時】11月30日(日)午前10時〜4時
【会場】東京「港勤労福祉会館」第一洋室
JR山手線田町駅下車七分・03−3455−6381
【会費】1000円(資料代をふくむ)
【特別報告、代表委員会報告および討論】
警鐘
●原発のプラント配管熔接部の熱処理(焼鈍)の温度データ改ざん事件が明るみに出た。見栄えのよくないデータを日立と日立エンジニアリングサービスが焼鈍を行った下請の「伸光」を誘導または黙認していたというもの
●この熔接検査はかつては国が行っていたもの。百四国会で電気事業法が改悪され、民間委託された原発の規制緩和の第一弾。財団法人・発電設備技術検査協会が代行しているが、役員の大半は電力会社、メーカーの天下り組みが占める
●データ改ざんは82年以来、沸騰水型軽水炉(BWR)14基、248個所に及び緊急点検の結果、問題はないという。客観性を欠く検査体制のもとでの調査はだれも信用しない。規制緩和の大罪の見本がここにある
◎動燃敷地にウラン鉱石50トン埋設
◎データ改ざんは、日立が誘導した
発行所 原発問題住民連絡センター
発行人 藤巻泰男
〒101−1 東京都千代田区神田神保町1−36れいめいビル
TEL 03−3293−4558
一部
300円 年間3000円郵便振替 00150−7−355202