原発立地事業やめて
南勢、度会、大宮町に申入れ
三重県民会議
原発反対三重県民会議の代表は 10月7日 、芦浜原発立地関連補助金で原発視察旅行などの事業をおこなっている七町村のうち、度会郡の南勢、度会、大宮の三町役場を訪ね「原発立地関連事業を中止し、来年度予算には計上しない」よう申し入れ懇談しました。
南勢町の世古好弘町長 は「財政難のなかで補助金はもらうということで、この補助金ももらい、区長さんへのお礼という気持ちで旅行をおこなってきた。外からの力(芦浜原発計画)で混乱させられている南島町は気の毒だ。申し入れは真しに愛けとめ、近隣町村の状況も見て検討する」とのべました。
度会町の登警三雄企両課長 は「来年度予算については関係町村が集まって相談できるようにしてほしいと県に申し入れている。補助金はおねだりするつもりはない。」などと話しました。
大宮町では梅田重次助役 らが応対し「(原発)賛成、反対という以前に勉強してもらうということで、難く考えて視察希望者を募ってきた。南島町に迷惑をかけているなら考えなければならないと思う」とのべました。
原発反対県民会議の長井務事務局長は「三町の幹部から、相次ぐ動燃事故の続発など政府の原子力政策への不信、芦浜立地活動により地域社会が混乱せられた南島町への同情の声が強く出され予断はできませんが各町の原発関連事業の見直しへの気持ちもうかがえました」と話していました。
税金のムダ使い
原発視察中止を
三重県民会議が自治体に申し入れ
原発反対三重県民会議は、 10月14日 、芦浜原発立地関連補助金で原発視察などの事業をしている七町村の内、北牟婁郡紀伊長島町、度会郡の大内山村、紀勢町の役場を訪ね、「原発立地関連事業を中止し、来年度予算には計上しない」よう申し入れました。
紀伊長島町の和平甚明助役 らは「芦浜原発に反対する町長の政治姿勢もあって、原発視察は職員を対象に庁内に限定している。何に使うか補助金に頭を悩ます」といっていました。 大内山村の中桐昭治助役 は「原発の祝祭旅行をやめてもそう影響はない。うちだけ補助金を拒否するわけにはいかないというのが町村側の本音」などと語りました。
芦浜原発立地予定町として九七年度も七千九百万円の補助金を受けている紀勢町では、申し入れに参加した町民が「旅行に何回も参加し、もういくところがないという人もいる。遊びのつもりの人も多く、税金のムダ遺いだ」と指摘。 紀勢町の西村賢吾収入役 らは「参加費は無料で各種団体に募集、一回三、四十人程度、多い年は八〜九回、ふつう七〜八回程度、視察旅行をやってきた」と話しました。
その後、県民会議の一行は南島町役場を表敬訪間し懇談。清水初音助役は、八十一万戸浜原発反対署名などへの県民の支援に感謝を表明するとともに「(一九九九年末までの)芦浜立地『冷却期間』中に体力をつけて白紙撤回させたい」と話しました。