もし、感潮河川でなければ、点線のように流下し、汚染の影響は一過性のものとなる。
勢田川のような感潮河川の場合はA点から汚染物質が流されたとすると、ひき潮のときは下流に流され、潮がみちてくると中流部ヘ押しもどされ、実線のように流下する。そのため、汚染物質は中流部に滞留し汚染の影響が大きくなる。
勢田川の汚染の滞溜に対する満干潮の影響を塩素量実測値を指標として調べると、左図のようになる。河口から八東橋まで河水に塩分が含まれ河口部にいくほど海水の含まれる割合が大きい。八東橋より上流は潮汐の影響はない。
このことからみると勢田川が感潮河川であることが中流部に汚濁が滞溜する一因となっていることがわかる。
![]() |
![]() | |
満潮時 (北新橋から中橋を見る) |
感潮あと (八東橋直下流あたり上流6km地点) |