
この章の調査より以下のことが明らかとなった。
- 香芝高架橋では橋梁振動により低周波音が発生している。
- この振動は高架橋上を車輛が通行することによって引き起こされる。
- 特に高いレベルの低周波音が発生するのは,大型トラックの通過時で,90数dB(高架橋直下,オールパス)にも達する場合がある。
- 上下線別では,低周波音圧レベルが高いのは,大型トラックが上り車線を通過する時で,この時,5Hzに顕著なピークを持ったスペクトルが観測される。
- 日周期のレベル変動では,昼間は夜間に比較してややレベルが高いものの,すべての時間帯で80〜90dB(90%レンジ上限,1〜30Hz)の範囲にある。
- 距離減衰は,5Hz付近の周波数で著しく,10Hz以上の周波数ではそれよりもゆるやかである。従って50m以上では31.5Hz付近の周波数が卓越成分となる。
- 家屋内外の低周波音圧レベルの比較では,屋内の方がレベルが低いのは20Hz以上の周波数帯域であり,10Hz以下では家屋内外でほとんど差がない。また窓の開閉による違いも顕著には見られない。ただし,浴室は10〜31.5Hzの帯域で戸外よりもレベルがいくぶん高くなる傾向を示した。国道43号線沿線で行われている防音工事は低周波音に対してはほとんど効果がない。
- 地上の道路では高レベルの低周波音は発生していない。
- 合成桁橋は,数Hz付近に明確なピークを持つ傾向がある。