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香芝高架橋周辺では、昭和44年3月西名阪自動車道が開通してから間もなくして、住民から苦情が出始めていたが、昭和47年12月に4車線が開通した頃から、不眠、頭痛、めまい、吐き気など様々な苦情が多く訴えられるようになった。その後、この問題は日を追って大きくなり、社会的にも問題にされるようになってきた。
この問題に対して、我々は住民の診察を行ったり、日常的な医療相談にも応じると共に、健康被害についても調査を行ってきたので、その結果についてまとめて報告する。
調査の目的は主として次の2点である。
第一に、香芝高架橋周辺住民の間に、健康 被害が存在しているのか否かを明らかにし、あるとすれば、その実態を明らかにすること。
第二に、その健康被害の原因について検討すること。
2-1 調査日時
第1回:昭和53年7月2日
第2回:昭和54年5月12〜13日
第3回:昭和56年5月31日
2-2 調査方法
第1回:被害についてのアンケート調査と共に健康診断を実施した。
第2回:あらかじめ作成したアンケート用紙にもとづいて聞きとり調査を実施した。
第3回:第2回と全く同じ方法で実施した。
2-3 調査目的
第1回:低周波音による被害の実態を知るため
第2回:被害のおよぶ範囲と道路橋との関係を知るため
第3回:被害の経年的推移を把握するため
2-4 調査対象
図5-1 第1回調査の対象地域 (第1次検診受診者居住区域) |
第1回:図1に示す通り道路橋に比較的隣接した地域住民、21世帯44人
第2回:第1回地域及び対照として道路から150m以上離れた地域を含めた88世帯、275人
第3回:第1回と殆ど同地域、22世帯54人