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5-1 測定の目的
香芝高架橋周辺の低周波音の特性を他の高架橋周辺のそれと比較し,どのような共通性や差異があるのかを明らかにするために,いくつかの測定を行った。また,木造住宅に防音工事を施した場合の低周波音の遮音効果についても測定を行った。
5-2 香芝高架橋以外の高架橋周辺における低周波音の発生と伝播
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写真3-7 青葉台高梁橋 |
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| 写真3-8 藤井寺高梁橋 (鉄筋コンクリート橋) |
図3-25は,西名阪自動車道の青葉台 (香芝町内の新興住宅地)の高架橋(鉄筋コンクリート造のラーメン橋,写真3-7)および西名阪自動車道の藤井寺高架橋(鉄筋コンクリート造の単純梁 写真3-8)において,低周波音を測定し,1/3オクターブ分析したものである。青葉台の場合には,それほど顕著ではないが16Hz付近にピークがみられる(注1)。藤井寺の場合には,10Hz付近にはっきりしたピークがある(注2)。
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図3-26 阪神高速高梁沿線10地点での1/3オクターブバンドレベル (数字は高架橋端部直下からの距離を示す) |
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また,図3-26は兵庫県内の国道43号線の上を通る阪神高速道路高架橋のうち,合成桁橋,鉄筋コンクリート橋,箱桁橋を10橋選んで,その周辺の低周波音を測定したものである(写真-9)。図3-20に示されている距離は,高架橋中央からの水平距離である。数Hz帯域にピークを有する5例はいずれも合成桁橋であり,平担なスペクトルを示すものは,箱桁橋が3橋,合成桁橋が2橋(うち1橋は4本主桁)である。このことにより,合成桁橋は,数Hzの帯域にビークをもつ低周波音を発生しやすいと推定される。この数Hzの低周波音は,これまで何度か指摘してきたように,合成桁橋が一次の固有振動数で振動する際に発生するものと推定される。
(注1)この16Hzというのは,青葉台の高架橋の一次の固有振動数であると推定される。鉄筋コンクリート造ラーメン橋は合成桁よりはるかに曲げ剛性が大きいので,固有振動数も大きくなる。
(注2)この10Hzというのは,藤井寺の高架橋の一次の固有振動数であると推定される。この鉄筋コンクリート造単純梁形式の橋の固有振動数も,合成桁に比べて大きくなる。