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(A)高速道路橋周辺での苦情発生率 |
(B)工場周辺での苦情発生率 |
(C)新幹線トンネル周辺での苦情発生率 |
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グラフ2-10 低周波音発生源別の苦情発生率 苦情の分類 物的:障子のがたがた、戸・障子が揺れる 心理的:睡眠妨害、読書の邪魔、気分いらいら 生理的:頭痛、耳鳴、耳の圧迫、胸・腹の圧迫、咽頭部に振動乾燥感、のどこそばゆし、鼻の中が痒い、息苦しい・せきが出る、吐き気、胃腸の具合悪し、高血圧 |
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低周波音レベルと被害との関係は未だ明確なものではなく、今後の研究を待たねばならない。上に述べた小林理研の調査がこれまでのところほとんど唯一のデータであり、衛生工学ハンドブックにも引用されているので目安というほどの意味でこれを示す。グラフ2-10は3種の発生源別に低周波音レベルと苦情発生率との関係を示したものである。高速道路橋の場合(葛野川橋,阿知川橋,香芝高架橋の3地点の集計)80dBを超えるあたりから生理的苦情が発生しはじめることを示している。ここで用いられている低周波音レベルはLeq,あるいはL50ではなく、ピーク値数個の平均値で示されていることに注意されたい。この調査での測定値から描かれた香芝高架橋周辺での低周波音の音圧レベル分布を図2-11に示すが、高架橋から100m以内の範囲はおおむね80dB以上であり、生理的な苦情(苦情の分類については図2-10を参照のこと)が発生するレベルに達している。なお、図(A)を見ると、物的あるいは心理的苦情は 80dB以下でも起こっている可能性を示唆している。したがって被害はさらに広範囲に及ぶであろう。グラフ2-10の(B)は発生源が工場の場合、(C)は新幹線トンネルの場合であるが、苦情発生率と低周波音レベルとの関係はかなり異なっていることを示している。周波数および発生頻度などか関係してくるためと思われる。
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図2-11 香芝高架橋周辺での低周波音の音圧レベルの分布 |
文献
1)衛生工学ハンドブックー騒音・振動編 朝倉書店,1980
2)交通医学研究財団,昭和53年度環境庁 委託業務結果報告書
3)山田伸志:「低周波音の闇値とマスキング」 騒音制御 投稿中
4)斉藤正男:騒音制御、Vol.4,No.4,1980
5)汐見文隆:公害と対策,Vol.14,No.2
6)山田伸志:「低周波音による被害状況と被害発生メカニズム」騒音制御 投稿中7)小林理研:低周波空気振動等実態調査報告書,昭和52年3月
8)日本音響学会編:聴覚と音響心理 コロナ社、1978