第3節 建物被害

3-1 建物の破損

グラフ4-3 建物の破損

 

グラフ4-4 屋根瓦の被害

住宅などの建物が,どのような損傷をうけているかを調べた結果が,図4-4グラフ4-3を図示したもの)であるが,次のことがわかる。

@外壁のひび,内壁のひび,風場のタイルのひび,壁土のはがれなど,壁の被害が多いこと。

A建物のゆがみが多い。

B基礎と土台の間のずれ,トタン板が腐る,被害は少ないが,雨もりや建物全体のゆがみを生じる原因になるので,被害としては重大である。

図4-5 外壁のひび割れ

 次に、「外壁にひびが入っている」場合を例にとって,被害の発生している建物の分布を地図上に示すと,図4-5のようになる。この図から,@ 香芝高架橋から約100mの範囲内に被害が多いこと,A 旧県道に接している建物に被害が多いことがわかる(写真4-1写真4-2)。

写真4-1 旧県道沿いの住宅 写真4-2 旧県道沿いの住宅

(外壁のひび割れ)

 なお,図は省略するが,内壁のひび,風 場のタイルのひび,壁土のはがれ,建物のゆがみなどの場合も同様である。
 なお,念のために,外壁や内壁のひびの発生と,建物の建築後の年数との関係を調べると,表4-5(a)(b)のようになる。この表から,壁のひびの発生と建物の新旧には,ほとんど差がないことがわかる。

表4-5(a) 外壁のひびと建物の新旧の関係

建築後の年数 外壁のひびの程度 ひびの発生している割合

(@+A)/(@+A+B)

@ひどい A少し B無し C不明
0〜 5年 1 2 8 3 30.8%
6〜10年 1 4 8 9
10年以内* 0 0 2 3
11〜15年 4 5 15 5 29.3%
16〜20年 2 2 18 5
21年以上 0 2 3 6
11年以上* 1 1 5 1

 * 10年以内、あるいは11年以上ということだけが判明している建物

建築後の年数 内壁壁のひびの程度 ひびの発生割合

(@+A)/(@+A+B)

@ひどい A少し B無し 不明
新旧 0〜10年 1 6 19 15 26.9%
11年〜 6 10 35 24 31.4%

表4-5(b)内壁のひびと建物の新旧の関係

※ 表4-5(a)の形を簡略に表わしたもの